症状
水棲ガメの中で最も多い病気が皮膚病ですが、水棲ガメのなかでも最もかかり易い種類がイシガメの仲間です。
イシガメの仲間は皮膚がとても弱く皮膚病の予防を常にしなければ飼育が難しいカメになります。
この皮膚病の症状ですが、初期状態はなかなか発見しにくいです。
食欲が少し落ちた時などは水質が悪化していないかの確認をしてください。
皮膚病の初期段階に多くのイシガメは食欲を落とすことが多いようです。
皮膚病の症状で一番分かり易いのが手足の指先付近を良く見ると少し皮がめくれているような感じか、水垢が付いているような感じで見られた場合は皮膚病の可能性がとても高いです。
初期段階を過ぎると指先や首付近が白くなってきます。
白くなってきた時点で治療に入ると少し完治まで時間がかかりますのでなるべくよく観察して初期症状で治療を始めましょう。
白いカビのような菌が徐々に広がり始めて、イシガメ自体が元気がなくなり、動きが鈍くなっていきます。
放っておくと最後には死んでしまいます。
原因
イシガメの皮膚病の原因は飼育水の汚染です。
飼育水が汚れたままにしておくとイシガメ自体に菌が付いていきカビのような病原菌が増殖していきます。
熱帯魚でいう白点病と同じぐらい多い病気で治療も初期段階でするべきです。
飼育水の汚損が原因ですので飼育水の管理さえきちんとしておけば病気にかかることは滅多にありません。
対処
飼育中のイシガメが万が一皮膚病にかかってしまった場合はまず、飼育水を全部交換してください。
また、水槽内にアクセサリなどを入れている方は全て取り出して熱湯消毒してください。
小型濾過などの濾過装置を使っている方は濾材を全て取り出して廃棄してください。
濾材は新品を用意する必要がありますが、治療中は濾過を使いませんので完治後に使用します。
イシガメですが、軽く水道水ですすいであげてからしばらく外で日光浴させてください。
30分程度で充分です。
日光浴させている間に治療用の飼育水槽をセッティングします。
水槽は同じものを使っても大丈夫です。
水は水槽内で飼育している時より少し多めの量を入れておきます。
陸場の用意の必要はありませんので水槽内には水だけで大丈夫です。
そしてエルバージュを入れて水槽内に溶かしてあげます。
量は金魚や熱帯魚に利用する際の半分程度の量で最初は充分です。
次にその飼育水の中に皮膚病のカメをいれてから、エアーレーションを付けて24時間薬浴させます。
エアーは強めにしておいてください。
24時間薬浴した後は真水に戻して更に24時間様子見ます。
皮膚が綺麗になるまで、繰り返し薬浴をさせます。
このように薬浴をすることで皮膚病を治すことができます。
しかし、重度の皮膚病になると手遅れになりますので日々の観察を怠らないことが肝心です。
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