水棲ガメの繁殖は、野生で多く産卵しているカメであっても飼育下ではあまり産卵することがありません。
産卵した場合の多くは無精卵であったり、カメが生まれることができる有精卵は中々簡単に飼育下では採ることができません。
飼育下では条件を合わせてあげることがコツになります。
日本全国に最も多い外来種がアカミミガメですが、アカミミガメでさえ飼育下で繁殖をさせることは難しいです。
しかし、水棲ガメを飼育していると繁殖に1度は挑戦してみたくなるものですが、水棲ガメの場合はリクガメに比べると繁殖を上手にさせるための環境づくりがとても面倒です。
水棲ガメの繁殖をさせたい種類のオスとメスを準備する必要がありますが、このオスとメスを1対1で飼育していても滅多に交尾の確認をできることがなく種類によってはオスとメスの比率を色々なパターンで考えて複数飼育しなければ飼育下では繁殖が難しいです。
オスの数を複数でメスの数を1匹だと繁殖しやすいと単純に考える方も多いですが、カメの場合は種類にもよりますが逆の場合が多いです。
メスの数が複数でオスの数が1匹にしておいた方が受精率が高くなる場合が多いようです。
繁殖目的に一番良い飼育方法で本当に繁殖させたい方はオスとメスの数を両方とも複数飼育します。
そして普段はオスとメスは分けて飼育します。
そして発情期がきたらオスとメスを一緒にいれてやります。
2、3日一緒の飼育水槽に入れておくと交尾の確認がかなり高い確率で取れると思いますので交尾の確認が取れたらメスを別の飼育ケースに移して単独飼育させます。
複数飼育の場合でも交尾の確認を取るには毎日良く観察をしておかなければいけません。
交尾の確認ができるとメスの飼育環境を作ってあげます。
基本的に水場は浅めにしておいて大丈夫です。
そして陸場を綺麗な粒子が細かい砂で深めに広めに作ってあげます。
そして日が経ち、メスが落ち着く環境となると産卵をします。
産卵の確認は毎日砂を掘ってから確認してださい。
しかし、あまり飼育ケース内を触り過ぎるとカメにストレスを与えることになるので気を付けなければいけません。
ストレスがたまったり落ち着かない環境となると水場に産卵することがありますので注意が必要です。
砂の中で産卵の確認が取れたら、そのまま放置しておいてもいいですが、飼育下では孵化器に入れて転卵させながら孵化させた方が確実です。
転卵はしない方もいますが、最初に産卵された向きを間違えないようにすることが必要になります。
しかし孵化器はとても高価なものですので最初は自然に任せるのもよいでしょう。
自然に任せる場合は清潔にしておかないとカビが生えて来たりして卵が腐ってしまうこともありますので注意が必要です。
水棲ガメは基本的にどの種類も同じような管理で大丈夫ですが、卵の個数や孵化日数はカメの種類により多少前後します。
また、飼育気温も調整が必要になってきますので、ヒーターなどの準備が必要になってきます。
⇒カメの臭い対策!原因が分かれば後は簡単!
⇒おすすめのカメ用品通販サイト