ニホンイシガメの春
春はニホンイシガメが冬眠から明ける時期です。
長い冬眠から目覚めるとニホンイシガメはまだ、体を素早く動かすことができませんのでゆっくりと行動しているものが多いです。
冬眠から明けて徐々に動きも敏感になってきます。
冬眠明けのイシガメはお腹がペコペコな状態ですのでとても食欲が旺盛です。
自然下ではミミズや小魚、ザリガニなど動物性の食べ物を多く好みます。
また、この時期はニホンイシガメは求愛をすることが多く交尾をしているイシガメが多いため産卵の準備に入ります。
ニホンイシガメの夏
夏はニホンイシガメの産卵期になります。
飼育下では基本的にいつでも産卵する可能性はありますが、自然下では産卵は季節的なサイクルがあります。
多くのイシガメは冬眠明けの春先から初夏にかけてが発情期であり夏から秋にかけてが産卵期になります。
ニホンイシガメは個体により卵を産む数は違いますが少ない物では2~3個多い物では7個から10個と数回に分けて産卵することもあるようです。
産卵してから孵化まではおよそ2から3ケ月かかります。
ニホンイシガメの秋
秋はニホンイシガメにとって新しい命が産まれます。
夏に多くの卵が産卵されており、その夏の産卵から孵化するのが秋です。
ニホンイシガメは年々生息数が減少していますが、孵化率も良くありません。
卵のうちに蛇に狙われたり、鳥に狙われたりして餌になってしまうことが多いです。
また、最近は地球温暖化の影響もあり、産卵数に対して孵化数が極端に減っているため保護施設で人工的に孵化させているところもあるようです。
ニホンイシガメにとって秋は新しい生命の誕生の季節でもあり、親ガメはもすぐ来る冬の支度に入ります。
冬には冬眠するために、秋になると食べる量がとても多くなり、冬眠を乗り越えるために栄養分を沢山蓄えます。
ニホンイシガメの冬
冬はニホンイシガメにとって生きるか死ぬかのとても厳しい季節になります。
特に秋に生まれたばかりのニホンイシガメの赤ちゃんは初めての冬眠となり、冬眠中に死んでしまう個体も多くいます。
冬は冬眠に入る季節であり、冬眠場所を選ぶため晩秋から初冬は河川の浅場ではあまり見かけることがなくなってきます。
また、冬眠に入る前に多くの食べ物を摂取して本格的に冬眠の準備に入るときにはニホンイシガメは絶食します。
2週間ほど絶食期間が続きます。
胃の中が空っぽになり水分だけになってから冬眠します。
冬眠する場所は各個体により違います。
水中の泥の中での冬眠や河川敷で水分が適当にある砂の部分に潜って冬眠をおこなったりまします。
冬眠の期間はおよそ3ケ月から4か月です。
ニホンイシガメは野生での冬眠はできますが、飼育下ではできないこともありませんが、飼育環境を整えることが難しいため冬眠をさせないで飼育するようにする方が多いです。
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