昔と今
日本にはイシガメとクサガメが全国の河川で見られていました。
昔はどこにでもいたカメでしたのでペットショップで高値で販売されていると昔の人が知ればびっくりするでしょう。
昔は気温も夏は30℃を超えると暑いと言っていた時代でした。
今の時代は夏といえば30度超えは当たり前ですね。
この数十年で温度差も出てきたこともクサガメの生息数に影響しております。
また、昔はミドリガメのような外来種は日本の河川や池には生息していませんでした。
ミドリガメのペット化が進んだことで飼育放棄をされる方が増えてきて現代の異常発生を招いています。
この外来種の発生のために、クサガメの生態系が崩されてしまい、繁殖数も激減し、野生個体数が減ってきております。
クサガメの保護はされているのか
今、日本の河川や池では本来日本の生き物が住んでいる環境を取り戻そうと地域やボランティア団体が取り組んでおります。
特に絶滅の危機に近い種類がイシガメであり、クサガメはまだ、生息数はイシガメよりも多いためイシガメほど重視されてはいません。
しかし、このままの状況ではイシガメと同様に絶滅の危機にさらされることになるでしょう。
クサガメが好む環境
クサガメは日本全国の河川、沼地、池、クリークに生息しておりますが、クサガメが生息している環境はどういうところを好むのでしょうか。
クサガメは河川にも生息はしていますが流れが急なところは好まず、緩やかな流れの川に生息しております。
池や沼地でも比較的浅場に生息していることが多いようです。
河川の緩やかな所、沼地や池の浅場では小魚や甲殻類が生息しているため餌となる生き物が豊富にいるからです。
クサガメの天敵
クサガメにも自然下では天敵となる生き物が多くいます。
日本では主に蛇が天敵となります。
蛇はクサガメの卵を飲み込んだり、幼体を丸呑みしたりします。
最近多いのは外来種による被害です。
クサガメは湿度が適度な砂地に産卵します。
無事孵化してから子亀が出てきてもアカミミガメにやられたりして外来種からの攻撃が最近ではひどいようです。
クサガメの産卵
クサガメは夜に陸場の砂を掘って産卵を行います。
しかし、産卵後の孵化率はとても悪く一度の産卵で数個の卵を産みますがその中で自然下で1匹育つと良い方だといわれております。
卵の時にヘビに狙われたり、孵化したとしても外来種に襲われたりして、クサガメが生きていくにはとても過酷な状況になっているといえます。
絶滅を避けるために
クサガメはまだ絶滅危機ではありませんが、絶滅危機にさらされてからでは遅いです。
今からでもクサガメもイシガメ同様に保護することが重要です。
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