menu

亀の飼い方~カメ飼育法~

イシガメの飼育環境

イシガメの飼育場所を準備する前に、知っておきたいことがあります。

まずイシガメの体を見てみるとわかるのですが、手足の指の間に水掻きがあります。

このことから、水の中で生活できるカメ(ヌマガメ)であることがわかります。

イシガメの他にもクサガメやミドリガメといったペットショップでおなじみのカメもヌマガメも水棲カメ類なので泳いで生活する環境が必要とされています。

イシガメの飼育環境の基本、イシガメが泳げるような水と甲羅(こうら)干しといってイシガメに必要な日光浴の場所が必要です。

野外であれば簡単に準備することもできますし、自然に近い管理が可能ですが、屋内であっても衣装ケースなどに水を入れて岩などを置けば、実に簡単に飼育場所は完成します。

私も自然の中で自由に生きているイシガメが小さな衣装ケースで飼育できるのか心配でしたが、実際にはイシガメもよく順応することがわかり、それなりに快適そうに生活しており、問題はなさそうです。

室内飼育の場合には日光浴(紫外線が必要)と水換えの問題が一般に指摘されるようです。

この他にも、飼育頭数を増やすのが厳しいことなどもあります。

長年イシガメを飼育してきた方の意見によりますと、イシガメはツルツルとした床の滑らかな場所より、少しゴツゴツとした床面の方が好ましいという意見でした。

イシガメの歩き方を観察していると、お腹を濡れた床に付けないよう、足だけで歩くことがあります。

不思議なことに、水の中で遊んだり泳いだりするのは大好きですが、どうも体が濡れっぱなしでは気持ちが悪いこともあるようです。

お腹の甲羅が濡れた地面を歩くときに大変摩擦が大きい事を学習して、体を浮かすのかもしれません。

また自然のように床面がゴツゴツとしていた方が落ち着くのかもしれませんね。

イシガメの一般的な飼育場所の準備は、普通の飼育書にあるような水棲カメ類と同じで十分なようです。

ところが我が家のイシガメの飼育を続けていると少し踏み込んだ方法も良さそうなのでご紹介します。

我が家のイシガメも当初は飼育書のとおり水槽に水を張って甲羅干しのできる部分を準備してあげました。

ところが、数日も経つうちに手足の皮膚が白くなって、調べてみると皮膚病になってしまいました。

イシガメは小さな時には、他のクサガメやミドリガメよりも皮膚病にかかりやすいとされています。

最初のイシガメは甲羅干しを滅多にやらず、水の中でばかり生活していました。

かなり皮膚が弱ってきたので薬を塗ったりしてみましたが、一度皮膚病になるとなかなか治らないものです。

いろいろ飼育方法も調べてみましたが、ほとんど効果無しで、とにかく皮膚を乾燥させないことには薬もすぐに流れていまうので、最後は水を少なくするように考えてみたのです。

もしかするとカメの種類によって水はそれほど重要では無いのかもしれないと考え、陸場をメインにして水は体の半分程度の高さで水飲み場程度のバットを置きました。

このようにするとバットの水はすぐに汚されてしまいますが、バットのみ新鮮な水の取り替えることができるので、いつもきれいな水が確保できてイシガメにも良かったようです。

イシガメにとってきれいな水とは、飲むことができる水だったのですね。

次に工夫したのが、床です。

床にはイシガメの排泄物や餌の残りが散乱してイシガメが歩くと体が汚れてしまいます。

イシガメはたいへんきれい好きなので、体の一部が汚れるとたいへん気になるようです。

そこで対策として百均ショップなどで売られている食器の水切りプレートを床に敷いてみました。

これで水場のこぼれた水や排泄物がすぐにプレートの下に流れていくので、イシガメの体はあまり汚れなくなりました。

その後同じ飼育環境で、もうかなり長く飼育していますが、皮膚病は全くなくなり効果があったと思います。

ヌマガメでよく問題となる水不足による甲羅の成長不良もイシガメの場合には起こりませんでしたので、いい具合と思います。

但し最初の皮膚病になったカメの場合、元気にはなりましたが、他のカメと比べて成長が遅レ気味、甲羅の発育も少しおかしい感じです。

ここで改めて我が家の飼育環境を見てみますと、これは水カメ用の飼育環境ではなくてむしろリクガメ用になってしまったような気がします。

日光浴にはリクガメ用の紫外線蛍光灯を使っていますので、本当にますますイシガメはリクガメ?という感じですね。


カメの臭い対策!原因が分かれば後は簡単!
おすすめのカメ用品通販サイト


関連記事

Top