イシガメの飼育で最も重要なことは、飼っているイシガメが健康かどうかという事ですね。
イシガメだけではなく多くのペットは、自然状態と比べてやはり病気になりやすい環境といえます。
自然は過酷ではありますが、カメも自然に対する適応力を備えています。
飼育環境という条件は、本来の適応力ではどうにもならない条件が多くなりますから病気や体調不良には注意が必要です。
飼育しているイシガメが健康かどうかといった判断にはいくつかポイントがあります。
まず毎日観察するということは基本ですね。
毎日観察することによって何か異常が発生しても原因に気づくことができ、予防や治療にも有利になります。
命に関わる病気でも最初は小さな異変であることが多く、手遅れになるような状態にまでなってしまうのは、およそ飼い主の観察不足であることがほとんどで責任重大ですね。
イシガメの健康チェックポイントは、それほど難しいものではありません。
外見については皮膚の色艶や、甲羅の状態、動き方、食欲などを観察するのがポイントです。
さらに、水をちゃんと飲んでいるか、甲羅干しをやっているか、排泄はどうかといった事もチェックしたいですね。
健康なイシガメは食欲もあり、甲羅の色は艶があります。
絶えず成長していますので、甲羅の片鱗には新しい薄い甲羅が伸びてくるのが確認できます。
目はパッチリとして動きも敏捷(びんしょう)です。
音や臭いにも敏感で反射的に首を引っ込めることもできます。
排泄物はきれいな形をとどめていてゼリー状、食べた餌の色が残っていることもあります。
カメのイメージとして手足を引っ込めるというのが当たり前のような気がしますが、健康なイシガメは滅多に首を隠しません。
首や手足を隠したままというのは、極端にストレスのある場合が多いと考えられます。
次に不健康なイシガメの特徴なのですが、甲羅に色艶がなくブヨブヨ、軽く指ではじくとカスカスとした反響があります。
体全体の重量感がなく、どこか軽く感じられ、動きも鈍いものです。
皮膚なども弾力がなく、前足の鱗は逆立つような感じになります。
皮膚は色の変化も注意したいものです。
皮膚病の場合は頭や手足の先などから白っぽく変色がはじまります。
そのほか皮膚には傷や腫瘍も出ますので、早期発見がポイントです。
食欲が完全に無くなっているカメは、口内をはじめとする内蔵疾患などを心配した方が良いでしょう。
内蔵疾患があると歩き方がおかしくなったり手足が麻痺したようになることもあります。
さらに排泄物は全く見られなくなったり、血が混じったり下痢のようになったら、要注意です。
下痢なら一時的な異常で自然治癒することもありますが、便が出ない糞詰まりが発生しますと内臓が腐敗をはじめて、命取りになります。
イシガメの口の中は唯一、血色などがはっきりわかる部分です。
なんらかの事情で貧血や新陳代謝が低下すると、口の中のピンク色が白っぽく変色します。
また吐息が臭いなどの症状も出たりします。
寄生虫などがあると慢性的に貧血症状が見られ、あまり成長が良くないこともあるようです。
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